2014年07月26日

〔徳川美術館展〕

徳川家康の遺産を含む大名文化の精華約230件。
ただいま開催中の〔徳川美術館展 尾張徳川家の至宝〕
北海道立近代美術館で見てきました。
徳川美術展1

入院中の母の容態もようやく悪いなりに落ち着いたので、
楽しみにしていた〔徳川美術館展 尾張徳川家の至宝〕見てきました。
見学した7月24日は一部では夏休みが始まっていたもののでもバリバリのド平日。
・・・なのに・・・とにかく混んでいました。
このテのイベントでよくあるDVDでの解説スペースもありません。
これから行こうと思っておられる方、
時間が許すならば朝一番で出かけることをお勧めします。

ところで道新ぶんぶんクラブ会員の入場料は
当日券売り場で会員証を提示すると会員本人の料金が割り引きになります。
一般1300円が1100円、高大生700円は600円になるのですが、
ぶんぶんクラブのサイトにも新聞広告にも特に記載が見当たらない。
もっとアピールしてもいいんじゃない?

まず尾張徳川家とは、
徳川家康の九男・義直(1600~1650年)を初代とする御三家筆頭の名門大名で、
名古屋城を居城とし、江戸時代を通じて徳川将軍家に次ぐ家格を誇っていた

のだそうです。
名古屋市の徳川美術館が所蔵する尾張徳川家ゆかりの道具類から、
太刀や鉄砲など武具類、茶の湯・香・能などの道具類、
和歌や絵画・楽器など教養に関わる品々など
大名家の歴史と格式を示す約230件の名品を紹介するほか、
【国宝】「源氏物語絵巻」2場面(期間限定展示)と
【国宝】「初音の調度」を展示する本展。
音声ガイダンスはありますが何せショーケースの前は人だかり。
・・・ということで混雑する人の隙間から眺めたのですが、
まず教科書でもお馴染みの徳川家康画像(東照大権現像)がお出迎え。
そして驚いたのはショーケース越しとはいえ初めて見た日本刀の美しさ。
テレビでしか見たことがありませんがこれを人の手で
一本一本作っているのかと思うとため息が出ます。
・・・ステンレスの包丁とはわけが違うのよ、当たり前ですが(苦笑)。

目を惹いたのは矩姫(かねひめ)の打掛。
尾張14代藩主慶勝(会津藩主で京都守護職に就く松平容保)の正室の打掛は
図柄に色合い、刺繍と美しく華やかで素晴らしい。

そして【国宝】「初音蒔絵旅眉作箱(はつねまきえたびまゆつくりばこ)」。
徳川三代将軍家光長女千代姫が寛永16(1639)年9月、
尾張徳川家二代光友に嫁いだ際に持参した豪華な婚礼調度。
手間を惜しまず贅を尽くした金銀蒔絵の化粧道具は愛娘への愛情の賜物。
・・・千代姫は数え年三歳、今でいう満二歳。
大事に大事に手元に置き育てそうなものですが、
まあ、平成の御世とは時代も考え方も立場も違うしねぇ。

もうひとつの国宝の【国宝】源氏物語絵巻。
期間限定での展示のため私が見たのは現状摸写だったのですが
それでもそれでも繊細で美しいものでした。
前期(7月5日~27日)、後期(7月29日~8月24日)で展示替えがあります。
次回、見る機会があるなら朝イチで。

〔徳川美術館展 尾張徳川家の至宝〕
◇会期 2014年7月5日(土)~8月24日(日)
午前9時30分~午後5時、会期中の金曜日は午後7時30分まで。
※7/18(金)は午後9時まで(入場は各閉館時間の30分前まで)
※7/21を除く月曜日と7/22(火)は休館
◇会場 北海道立近代美術館
◇入場料(税込) 一般1300円(1100円)
大学高校生700円(600円)、中学生500円(400円)、小学生以下無料
※小学生以下は保護者同伴
※( )内は10名以上の団体料金

主催 北海道立近代美術館、北海道新聞社、テレビ北海道、
徳川美術館後援北海道、北海道教育委員会、札幌市、札幌市教育委員会、
八雲町、八雲町教育委員会、北海道PTA連合会、
北海道小学校長会、北海道中学校長会、北海道高等学校長協会、
北海道私立中学高等学校協会、公益社団法人北海道私立専修学校各種学校連合会
武家の文物と源氏物語絵―尾張徳川家伝来品を起点として武家の文物と源氏物語絵―尾張徳川家伝来品を起点として
高橋 亨
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posted by sannkeneko at 08:20| 〔展覧会など〕 | 更新情報をチェックする
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