平凡な主婦と元敏腕ジャーナリスト。
ケルティック・ハーブ。
![]() | あなたを抱きしめる日まで (集英社文庫) マーティン・シックススミス 宇丹 貴代実 集英社 by G-Tools |
札幌での上映を楽しみにしていました。
札幌シネマ・フロンティアにて。
イギリスの地方都市に暮らす主婦のフィロミナは
娘のジェーンに古い写真を見せる。
写真の男の子の50歳の誕生日だと言う。
1952年のアイルランドで10代のフィロミナは未婚で妊娠、
家を追い出され修道院の施設に入れられる。
同じ境遇の少女たちはここで赤ん坊を生み、
その後は施設内の託児所に子供を預けて洗濯場で働き続ける。
フィロミナは逆子で母子ともに命に関わる状態だったが、
医者も呼んでもらえず鎮痛剤すら与えられなかったが、
無事にアンソニーを出産する。
我が子に会えるのは一日に1時間だけの生活だが、
3歳になったアンソニーは突然養子に出されてしまったのだと言う。
"息子の行方を捜さない"という誓約書に署名させられた彼女は、
しかしアンソニーのことを気にかけており、
ようやくジェーンに父親違いの兄の存在を明かしたのだった。
ジェーンは仕事先で出会った政治記者・マーティン・シックススミスに
母の話したことを相談するが彼は全く関心が無い。
しかし、政界スキャンダルに巻き込まれ、
BBCの政府広報担当を失職したばかりのマーティンは、
再起のチャンスになるかもしれないと思い直し、
フィロミナを呼び出す。
話を聞いたマーティンはフィロミナと修道院を訪ねるが、
火事でアンソニーの資料は残っておらず、
当時のことを知るシスターは高齢で話が聞けないからと
追い払われてしまう。
しはし、マーティンは町のパブで火事は裏庭だけで
修道女たちが資料を燃やしていたこと、
赤ん坊たちはカトリックのアメリカ人が
ひとり1,000ポンドで買って行ったと聞かされる。
レディスデー&春休みでしたが、
オープン時間の朝8:45にはエレベーターは大行列。
スタバ横だけではなくステラプレイスの構内までずらり。
・・・とこの段階でもう疲れちゃいました。
ノンフィクションなのだそうですが、
生き別れになった母と息子の物語である一方で、
初老の主婦と再起を目指す失職したジャーナリストの珍道中。
あっさりと息子の消息が判り拍子抜け・・・と思ったら、
それ以降の展開は重くシリアス。
"産みの苦しみは罪に対する正当な罰"と良いながら、
人身売買(寄付の形をとっているでしょうけれど)をしていた教会。
これそこ偽善。
メアリーのぎこちなさもピートの態度。
原因が判ってみれば根は同じ。
純朴、ある意味天然のフィロミナと
皮肉屋のアンソニーの関係はなんだかユーモラス。
このフィロミナは可愛いらしいのは可愛らしいけれど、
超マイペースぶり・・・こういうキャラは私は苦手、疲れます。
絶対お近づきになりたくないのです。
でも子どもを奪われてもそれでも信仰心が厚いフィロミナ。
それだけカトリックが根付いているということではあるけれど、
全然信心深くない身にとってはそれがなんとも不思議。
フィロミナとマーティン、そしてマイケル。
これぞ縁・・・巡り合わせ・・・神の導きか。
「アンソニーが私を想ってくれたか知りたい。」
![]() | The Lost Child of Philomena Lee: A Mother, Her Son, and a Fifty-Year Search Martin Sixsmith Pan Books by G-Tools |
お返事遅くなりました。
文中で、フォーンの名前に言及いただき、
もう感謝です。
sannkenekoさんが
タイトルを変えずにそのままブログを続けられたとき、
ぼくもそうしようと心ひそかに決めていました。
「フォーンとの会話」が今もあるのは
sannkenekoさんのおかげです。
いまは黒猫さんをと一緒ですか?
羨ましいなあ…と言ったらパンセに叱られちゃいますね。
映画の話からはそれましたが、
これからもよろしくお願いします。
評判良いんですよね、この映画。
実話(だというのがまず驚き!)だけあって
説得力が半端ではないのですが、
私、フィロミナのキャラクターが超苦手で、
その分、この映画自体がどうにも好きになれなくて^^;
ところでブログのタイトルですが、
タイトルを変えるという発想がまずありませんでした。
我が家の彼女が逝ってからもうすぐまる7年になります。
えいさん、フォーンちゃん、今後ともよろしくお願い致します (=^・・^=)